痛みに対するIVR治療

痛みに対するIVRとは

IVR(画像下治療)は、CTや超音波、血管造影などの画像を用いながら、痛みの原因となっている病変に対して行う低侵襲治療です。

鎮痛薬やブロック注射とは異なり、

  • 痛みの原因そのものを治療する
  • 低侵襲(体への負担が少ない)
  • 繰り返し治療が可能

という特徴があります。


IVRで対応できる痛み

当院では、以下のような痛みに対応しています。

がんによる痛み(がん性疼痛)

  • 骨転移による痛み
  • 神経周囲への腫瘍浸潤
  • 腫瘍による圧迫症状

RFA(ラジオ波焼灼術)やTAE(塞栓術)により除痛

骨・脊椎由来の痛み

経皮的椎体形成術(PVP:Percutaneous Vertebroplasty)により速やかな除痛

第11胸椎椎体に早期圧迫骨折
CTの中でうつぶせになり、局所麻酔で骨に特殊な針を穿刺します
CT透視でこのように、椎弓から針を進めて椎体の中心部分まで正確に進めます
椎体の中に専用のセメントを少量注入していきます
(左)VAS=10(体動時) 
(右)VAS=0

直後から、痛みの程度であるVAS値は改善し、洗顔しても痛みがなくなり、この患者さんは趣味の山登りができるようになりました。
通常は入院で治療を行うことが多いですが、当院では原則として日帰りでの治療を苦痛なく安全に行っています。

詳細につきましては、当院までお問合せください。

内臓由来の痛み

  • 膵癌・腹部腫瘍による痛み
  • 慢性的な腹痛

CTガイド下内臓神経ブロックにより、強い痛みをコントロール

その他のIVRによる症状改善

  • 腹水による苦痛 → 腹腔静脈シャント
  • 血管・気道・消化管狭窄 → ステント治療

痛みだけでなく生活の質(QOL)全体を改善


当院の特徴

痛みの原因に対する“直接治療”

多くの治療は「痛みを抑える」ことが目的ですが、

IVRは

「痛みの原因そのものにアプローチ」

します。

がんIVRの延長としての除痛

当院では、

  • 腫瘍に対するIVR治療
  • 痛みに対するIVR治療

を一体として考え、治療と緩和を同時に行うことが可能です。


繰り返し可能な治療戦略

  • IV薬が効かなくなった
  • 放射線治療後の再発
  • 外科的治療が困難

こうした場合でも、IVRは繰り返し適用できる治療です。


具体的な治療例

骨転移による強い痛み

RFA + 塞栓術 → 腫瘍を縮小しながら除痛

「動けるようになる」レベルの改善も期待

骨転移診療のアルゴリズム(骨転移診療ガイドライン 日本臨床腫瘍学会編 南江堂 を改変)

アルゴリズムの中に、ラジオ波治療が記載されていますが、実臨床において一般的にラジオ波治療を優先される流れが普及されているとは言えないのが現状です。

当院では、このような流れを把握した上で、痛みで困っている患者さんに対して、ラジオ波治療以外にも、TAEやカテーテル治療を用いて、有効な痛みのIVRを提供しています。

膵癌などによる腹痛

内臓神経ブロック
強い痛みを根本から遮断


IVRによる緩和医療

IVRは、

単なる「延命」ではなく、生活の質を高める医療

です。

実際にIVRでは、

  • 浮腫の改善
  • 呼吸の改善
  • 食事の改善
  • 痛みの軽減

など、 患者さんの“日常を取り戻す”ことを目的としています。

緩和IVRについて詳しく知りたい方は、当院までお問合せください。


このような方はご相談ください

  • 痛み止めが効かない
  • オピオイドを減らしたい
  • 副作用で困っている
  • 放射線治療後も痛みが残る
  • 緩和医療を提案された
  • 「これ以上できることはない」と言われた

ご相談について

当院では、

  • 主治医の先生からのご紹介
  • セカンドオピニオン

いずれも受け付けております。

「痛みを我慢しない」ための選択肢として、ぜひ一度ご相談ください。