乳がん

乳がんとは

乳がんは乳腺に発生するがんであり、日本女性に多いがんの一つです。早期に発見された場合には良好な経過が期待できますが、進行すると

  • リンパ節
  • 骨
  • 肺
  • 肝臓

などへ転移することがあります。

主な症状

  • しこり(腫瘤)
  • 乳房の変形や左右差
  • 皮膚のひきつれ
  • 乳頭からの分泌

近年では検診の普及により、症状がない段階で発見されるケースも増えています。当院では、被ばくを伴わない無痛MRI乳がん検診を、高原クリニックと連携して行っています。

詳細はMRI無痛乳がん検診のページをご覧ください。

乳がんの検査

診断には以下の検査を組み合わせます。

  • マンモグラフィ
  • 乳腺超音波検査
  • MRI検査
  • 造影CT検査
  • 針生検

特にMRIでは、

  • 腫瘍の広がり
  • 多発病変の有無
  • 周囲組織との関係

など詳しく評価します。

Yasumoto IVR Clinicでは、画像診断専門医による精密読影を行い、病状を総合的に評価しています。


乳がんの治療

標準治療

乳がんの治療は、進行度やがんの性質に応じて選択されます。

  • 手術(乳房部分切除/全摘)
  • 放射線治療
  • 抗がん剤治療
  • ホルモン療法
  • 分子標的治療

近年では乳房をできるだけ温存する治療が広く行われていますが、病状や治療内容によっては身体への負担や整容面への影響が課題となることがあります。

Yasumoto IVR Clinicにおける乳がんIVR治療

当院では、「根治性」と「整容性(見た目)」の両立を目指した低侵襲治療として、CT透視下RFAを行っています。

CT透視下ラジオ波凝固療法(RFA)

RFAは、腫瘍に直接針を挿入し、熱によって腫瘍を壊死させる治療です。

従来は超音波ガイドで行われることが多い治療ですが、焼灼中に発生する気泡の影響で腫瘍境界が見えにくくなることがあります。

当院ではCT透視を用いることで、

  • 腫瘍の位置をリアルタイムに把握
  • 焼灼範囲を立体的に評価
  • 十分な安全域(焼灼マージン)を確保

しながら、より正確な局所治療を行っています。

また、

  • 乳房の形を保ちやすい
  • 皮膚切開を必要としない
  • 日帰りまたは短期入院で対応可能

といった特徴があります。

TAE併用RFA(高精度局所治療)

当院では、必要に応じてRFA単独に加え、

  • 腫瘍を栄養する血管を塞栓(TAE)
  • その後にRFAを施行

することで、

  • 熱が逃げる影響を抑制
  • 焼灼範囲の拡大
  • 局所制御性の向上

を図っています。

① MRIにて右乳腺に乳がんを認める
② カテーテル治療により腫瘍の血流を制御
③ CT透視下に正確にRFA施行
④ 3年間無再発

病変の大きさや位置に応じて、単独RFAと使い分けています。

従来の局所治療では対応が難しかった症例に対しても、より精密な治療アプローチを可能にしています。

放射線治療後などの再発に対するRFA

乳がんに対する放射線治療は有効な治療法の一つですが、一部の症例では局所再発を認めることがあります。

当院では、

  • 既存治療との連続性を重視しながら
  • 再発病変に対する追加局所治療として

RFAを行っています。

主治医の先生と連携しながら、患者様ごとの病状に応じた治療をご提案いたします。

肝臓・肺・リンパ節・局所再発・遠隔転移に対するIVR治療

乳がんでは進行に伴い遠隔転移を生じることがあります。近年では、全身治療に加えて転移病変に対する局所治療を組み合わせる考え方も広がっています。

当院では、

  • 肝転移
  • 肺転移
  • 骨転移
  • リンパ節転移
  • 局所再発

などに対して、RFAやカテーテル治療(TAEなど)を組み合わせたIVR治療を行っています。


当院の治療戦略

乳がんにおいては、

  • 根治性
  • 整容性
  • 生活の質(QOL)

のバランスが重要です。

当院では、精密画像診断を基に、RFAやカテーテル治療を組み合わせながら、患者様の状態に応じた低侵襲治療をご提案します。


このような方はご相談ください

  • 手術による乳房変形を避けたい方
  • 傷が目立たない治療を希望される方
  • 放射線治療後に再発した方
  • 転移病変に対する局所治療を検討したい方
  • 既存治療以外の選択肢について相談したい方

乳がん治療は年々進歩しており、患者様ごとに様々な治療選択肢があります。

当院では、根治性だけでなく、乳房の形態や生活の質(QOL)にも配慮しながら、IVRを活用した低侵襲治療を行っています。

病期や病変の位置によって適応は異なりますが、「できるだけ乳房を温存したい」「身体への負担を抑えたい」という患者様に対しても、画像下治療だからこそ可能となる新たな選択肢をご提案しています。

ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。