副腎腫瘍
副腎腫瘍とは
副腎は腎臓の上にある小さな臓器で、血圧や代謝、ストレスに関わるさまざまなホルモンを分泌しています。
副腎にできる腫瘍には、
- ホルモンを過剰に分泌する腫瘍(機能性腫瘍)
- ホルモンを分泌しない腫瘍(非機能性腫瘍)
があります。
主な副腎腫瘍
- 原発性アルドステロン症(血圧が上昇)
- クッシング症候群(コルチゾール過剰)
などは、副腎腺腫が原因となる代表的な疾患です。また、肺がん・腎がん・大腸がんなどから副腎転移を生じることもあり、まれに原発性副腎がんを発症することもあります。
副腎転移や非機能性腫瘍では、症状が乏しいことも多く、CTやMRIなどの画像検査で偶然発見されることがあります。
一般的な治療
良性の副腎腫瘍の治療は、
- 腹腔鏡手術による副腎摘出
- 薬物療法
などが一般的に行われます。また、副腎転移では、全身治療や手術が検討されますが、患者様の状態によっては負担が大きくなる場合があります。
当院で行う副腎腫瘍のIVR治療
当院では、原発性アルドステロン症やクッシング症候群の原因となる副腎腺腫に加えて、副腎転移に対しても身体への負担が少ないIVR(画像下治療)を行っています。
主な治療法
ラジオ波焼灼術(RFA)
腫瘍に針を刺し、熱によって焼灼する治療です。副腎は身体の深い位置にあり、超音波(エコー)では病変を十分に描出しにくい場合があります。当院ではCT透視を用いて、リアルタイムに位置を確認しながら治療を行うことで、正確性と安全性に配慮しています。
経カテーテル的動脈塞栓術(TAE)
腫瘍に栄養を送る血管を塞ぎ、腫瘍の増大を抑える治療です。血流の豊富な副腎転移の場合では、カテーテル治療(塞栓術)を併用してRFAと組み合わせることで、より効果的な局所制御が期待できる場合があります。
病変の状態に応じてこれらの治療を適切に組み合わせることで、より高い治療効果を目指します。
副腎 ラジオ波凝固療法(RFA)の特徴
副腎に対するRFAは、皮膚から針を挿入して行う、低侵襲な局所治療です。
以下のようなメリットがあります。
- 身体への負担が比較的少ない
- 手術が難しい患者様でも検討可能な場合がある
- 適切な管理のもと、日帰りで施行可能な場合がある
このような方はご相談ください
- 手術が難しい、または希望されない方
- 抗がん剤の効果が乏しい、もしくは副作用にお困りの方
- 高齢や合併症により身体への負担を抑えたい方
- 限局した副腎転移に対して局所治療を検討したい方
- 他の病変があるため、治療が難しいと説明を受けた方
- 原発性アルドステロン症やクッシング症候群で治療選択に悩まれている方
当院では、IVR専門医が画像診断に基づき、RFAやTAEなどを組み合わせながら、患者様一人ひとりの状態に応じた治療をご提案しています。
副腎腫瘍は病変の性質やホルモン機能の有無によって治療方針が大きく異なるため、正確な診断と適切な治療選択が重要です。
ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。