保本IVRクリニック 院長 保本卓

命をあきらめない
医療の実現に向けて

TAKU YASUMOTO M.D., Ph.D.

院長|Yasumoto IVR Clinic

  • 日本医学放射線学会 放射線診断専門医・指導医
  • 日本IVR学会 専門医・代議員
  • 日本医学放射線学会 研修指導者
  • 日本穿刺ドレナージ研究会 代表世話人
  • 日本アブレーション研究会 幹事
  • 日本肉腫学会 専門医・指導医
  • Interventional Radiology(学術誌)Associate Editor
  • 緩和ケア研修会 修了
  • 大阪大学 医学博士

はじめに

私は医師として27年以上、多くの患者さんの命と向き合ってきました。
その中で何度も耳にしてきたのが、
「もう手はない」「手術できない」「抗がん剤が効かない」
という言葉です。しかしその一方で、患者さんはこうおっしゃいます。
「まだ生きたい」「家族と過ごしたい」
私は、その思いに何度も耳をかたむけてきました。
私の専門である画像下治療(IVR:Interventional Radiology)は、そうした声に応えることができる医療です。
しかし日本では、この治療の存在がまだ十分に知られていません。より多くの患者さんに自分の経験と技術を届けるため、「保本IVRクリニック (YASUMOTO IVR Clinic)」を立ち上げる決意をいたしました。

IVR(画像下治療)とは

IVRとは、レントゲンやCTなどの画像を見ながら、針や細い管(カテーテル)を用いて体内の病変に直接アプローチする治療法です。
大きく体を切る手術とは異なり、数ミリの小さな傷で治療が可能であり、身体への負担が少なく、回復も早いという特長があります。
肺・肝臓・腎臓・リンパ節・腹膜・胸膜・骨盤・骨などへ転移したがんにも対応可能であり、局所的な加熱や薬剤投与によって、全身への負担を抑えながら治療を行うことができます。
一方でこの分野は、高度な技術と豊富な経験が求められるため、日本国内でも専門的に扱える医師は限られています。

私の専門と経験

私は2015年、「日本穿刺ドレナージ研究会」を立ち上げ、代表世話人として、全国の医師とともに穿刺技術の向上と標準化に取り組んできました。学会発表や教育活動を通じて、この繊細な技術の重要性を医療界に広く伝えてきました。
また、大阪市内の都島放射線科クリニックにおいて11年間にわたり勤務し、副院長・IVRセンター長として診療に従事してきました。高度な画像下治療を専門とする環境の中で、多くの難治症例に向き合い、診断から治療まで一貫して担ってきた経験は、現在の診療の礎となっています。
これまでに術者として対応してきた症例は2万件以上にのぼります。
他院で治療が困難とされた患者さんに対しても、「どうにかして助けたい」という思いで診療を続けてきました。
その中で、IVRによって回復し、再び日常生活を取り戻された患者さんを数多く経験してきました。この医療は、多くの人にとって希望となり得る医療であると確信しています。

保本IVRクリニックの役割

大学病院や地域の基幹病院からのご紹介を通じて、全国から多くの患者さんにお越しいただくようになりました。しかし勤務医という立場では、受け入れ可能な人数や治療の選択肢に限界がありました。
一人でも多くの患者さんに治療を届けるため、自らの拠点として保本IVRクリニック(Yasumoto IVR Clinic)を開設いたしました。
当院では、CT・血管造影装置などの高度医療機器を備え、IVRを中心とした低侵襲治療を提供します。外来での日帰り治療を基本としながら、明和病院をはじめとする近隣の総合病院とも連携し、必要に応じて入院治療にも対応できる体制を整えています。
また、紹介医の先生方との連携を大切にし、診療内容や経過について迅速かつ丁寧なフィードバックを行ってまいります。ご紹介いただいた患者様は必ず主治医の先生にお返しいたします。

がん医療の現状と、私の使命

近年、がん治療は薬剤や医療機器の進歩により大きく発展してきました。その一方で、選択肢が多様化し、「何が正しいのか分からない」「自分にとって最適な治療の選択が分からない」という状況も生まれています。
実際に、複数の医療機関を受診しながらも方針が定まらず、治療の選択に迷い続けている多くの患者さんに関わってきました。私はそのような方々を、あえて「がん難民」と表現することがあります。決して特別な存在ではなく、現代医療の中で誰にでも起こり得る状況だと感じています。
こうした方々にとって重要なのは、正確な画像診断に基づき、最適な治療の道筋を示すことです。私は、その役割を担うことこそが自らの使命であると考えています。
また、日本におけるIVR専門医の数が限られているうえ、その技術や経験には大きな差があるのが現実です。しかし、その実態は一般的な情報検索では見えにくく、患者さんにとって適切な医療にたどり着くことを難しくしています。
さらに、日本の主治医制度自体は重要である一方で、治療の選択肢が固定化される側面もあると感じています。患者さんにとって最適な医療が、より柔軟に選択されるべきではないかと考えています。
私は、こうした現状を変える一助となるべく、臨床・教育・研究のすべてにおいて、医療の質の向上に取り組んでいます。そして何よりも、「この患者さんにとって本当に最善の選択は何か」という視点を常に大切にしながら診療にあたっています。

患者さまへ

「もう治療の選択肢がない」と言われた方にも、まだできることがある可能性は大いにあります。当院では、一人ひとりの患者さんに寄り添い、詳細な画像診断をもとに、最善の治療の可能性を丁寧に探っていきます。
現在の主治医の先生からのご紹介はもちろん、セカンドオピニオンとしてのご相談も歓迎しております。
どうぞお気軽にご相談ください。

院長略歴

1998年  大阪大学医学部付属病院にて研修
1999年  大阪労災病院にて臨床研修
2001年~2006年 箕面市立病院, 吹田市民病院にてIVR医として勤務
2006年  市立豊中病院 放射線科医長(IVR担当)
2007年  大阪大学 医学博士 取得
2015年  都島放射線科クリニック 副院長 兼 IVRセンター長
2026年  保本IVRクリニック(YASUMOTO IVR Clinic)開設
現在に至る

所属学会

・日本医学放射線学会 (放射線診断専門医)
・日本IVR学会(専門医・代議員)
・日本肉腫学会(専門医・指導医)
・CIRSE(ヨーロッパIVR学会)
・日本低温医学会
・日本核医学会
・日本内科学会 ほか

研究会(世話人)

・日本穿刺ドレナージ研究会(代表世話人)
・関西IVR研究会(日本IVR学会 関西地方会)
・肝動脈塞栓療法研究会
・日本アブレーション研究会(幹事)
・関西アンギオ・IVR研究会
・関西肝癌局所療法研究会
・癌の低侵襲・集学的治療研究会
・救急放射線画像研究会
・日本末梢血管塞栓療法研究会(JPEC)
・日本メタリックステントグラフト研究会 ほか